乳がんに対してオメガ3は効果的なのか?
乳がんとオメガ3
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健康に良いとされているDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などの不飽和脂肪酸(オメガ3脂肪酸)は青魚に多く含まれている必須脂肪酸だが、乳がんになるリスクの低下に関係することが分かったようだ。中国・浙江大学生物系工学・食品科学部のDuo Li教授らは、過去に報告された26件の研究結果を解析し、魚由来のオメガ3脂肪酸の摂取が乳がんリスクの低下と関連していたと、英医学誌「BMJ」(2013; 346: f3706)に発表した。
Li教授らは今回、米国、欧州、アジアで行われた研究21件の論文26報(対象者合計88万3,585人、乳がん患者2万905人)のメタ解析を実施。オメガ3脂肪酸の摂取量は、食事の内容や血液検査の結果から算出した。
その結果、魚由来のDHA、EPA、DPAを取る量が最も少ないグループと比べ、最も多いグループで乳がんになるリスクが14%低く、この関連はアジア人で最も強かった。Li教授は「アジア人と欧米人では魚介類の摂取量が大きく異なることが関係しているのかもしれない」と推測している。一方、植物由来のALAではこの関連が認められなかった。
「乳がんにオメガ3は効果的なのか?」という問いに対して、最も注目されている研究は上記に紹介したものだと思われます。
世界各国で行われた研究(21件)を解析しており、対象者合計88万3,585人、乳がん患者2万905人という被験者の数は規模としては相当なものです。
結論としては、魚由来のオメガ3が効果的であり、植物由来のオメガ3では効果がなかったという結果になっています。
まとめ
乳がんは食の西洋化・女性がエストロゲン(女性ホルモン)にさらされる期間の長期化・家畜への成長ホルモン剤に含まれるエストロゲンなどが強く関係していると言われます。
そして、近年爆発的なスピードで増加しており、ここ20年で3倍近くに罹患数が増えています。
今回ご紹介した実験からも、乳がんの増加の原因と疑われていることからも、普段の食事で積極的に魚(特に生)を食べることが非常に大切かと思います。
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