アトピーのスキンケアの可能性としての【マヌカハニー】
今回はアトピーに対してマヌカハニーが効果的か調べてみました。
精神疾患の薬とアトピーのステロイドは似てる
いきなり、とんでもない場所から話が始まって恐縮ですが、僕は「パニック障害」を患っていて、以前は薬を飲んでいました。
こういった⇒パニック障害に関するホームページも運営しています。
そういった経験から、「アトピーとステロイド」について調べれば調べるほど「精神疾患と薬」の関係に似ているという思いが強くなりました。
ウィキペディアの「アトピー」の所に下記のような記述がありました。
アトピー性皮膚炎の患者では、発疹→痒み→掻破行為→発疹にて悪循環になっていることが多い。
ステロイド(副腎皮質ホルモン剤)外用剤は、免疫反応を抑制し、症状を改善する効果がある。
こういった話からも、ステロイドはアトピーに対する治療の中の有効な手段の一つであることは間違いないでしょう。
もしかしたら、欠かすことのできない存在なのかもしれません。
21世紀前半現在では、主な治療は皮膚の炎症を治す対症療法である。
でも、こういったやり方ではダメだという事です。
皮膚の上に出てくる症状を抑えるだけの「対症療法」だけでは、アトピーが「治る」ということはありません。
もちろん、症状を抑えている間に体の自然治癒力が高まり一時的に症状が治まることはありますが、根本的な所を見ていかないと将来的に再発する可能性が高いでしょう。
それは、精神疾患に関しても同じです。
ですから、アトピーに対するステロイドも、精神疾患に対する薬も、必要な時はあるかも知れないけど、それだけでは決して問題は解決しないというのが僕の主張です。
根本的な治療をしながらのステロイド
繰り返し何度も記しますが、わたしは決してステロイドが絶対悪と考えているわけではないし、そんなことはこれまで一度も言ったことも書いたこともありません。依存・抵抗性例への対処の体制が皮膚科医側に取られていない現状が問題なのであり、これから目をそむけ続けるガイドライン策定者たちの意識こそが絶対悪です。その意味でステロイド薬害は人災です。
ステロイドの役目はあくまでアレルギー性の炎症を抑えることであり病気そのものやアレルギーを起こしやすい体質を直接的に治してしまうわけではありません。
西洋医学的な治療優先順位は@ステロイド外用剤、A保湿・スキンケア、B日常生活の管理ですが、本来あるべき姿はB→A→@なのではという意見もあります!皮疹の酷いときは@ABの順番を優先して治療して、状態が落ち着いてきたらBA@という順番で生活を整えていっては如何でしょうか?
ですから、上記の医師たちが言うようにステロイドを使う時に、医師はしっかりと説明する必要・義務があるのです。
「ステロイド」はあくまで症状を悪化させないために時間を稼ぐものであり、その間にどれだけ努力して自分の生活を変え「まともな生活」に戻せるかが勝負ということをです。
”ココ”を言わない医師は信頼できない
ということで、本来は日常生活(アトピーは主に食べ物ですかね)の改善が根本療法というのは、どんな病気でも同じです。
でも、医師は言えないんです。
なぜなら、薬を出さないと医院が運営できないという、日本医療全体を覆う悲しい現実があるからです。
本当は「生活習慣の指導」というのが最も重視されるべきですが、それをやってもお金にならない(診療報酬が低い)ので、「薬を出すこと=治療」という構図は崩れないのです。
上記に引用した医師も”とても控えめに”「日常生活の管理」の大切さを言っていますが、本来は「日常生活の管理」をメインに持ってくるべきなのです。
厚生労働省が悪い、日本の医療体制が悪いと言ってしまえばそれまでですが・・
この辺りのことはネットの普及で多くの人が知っているかも知れませんが、もし初耳という人がいたら10年ぐらい前にベストセラーになった「9割の病気は自分で治せる」とかがわかりやすく書いてあると思います。
アトピーの人には希望があるかも
こんな風に書いてしまうといけないのかも知れませんが、僕は希望を見つけてしまいました。
それは「アトピー」で検索すると「ドクター牧瀬」のホームページが上位でヒットすることです。
内容が素晴らしかったので思わず一通り読みましたが、牧瀬先生はしっかりとアトピーの根本原因に目を向けて、そこを重点的に解説しています。
もちろん、ステロイドの必要性に関しても言及しています。
そうやって「本来的な治療法」を教えてしまうと「医院」の運営的には厳しいものがあると思うのですが、牧瀬先生は薬の変わりに「サプリ」を売るというナイスな発想でその問題をクリアしています。
アトピーが増えてきたのはここ50年という事に着目し、敏感に反応してしまう炎症系を解説し、それを改善する方法を教えてくれています。
そして、「そのためにはこんな食品が有効です」「もしよかったらそんな食品をサプリにしたものを売っています」と言った具合に販売しているのです。
こうやって見るとやってることに「無理」がないですよね。
牧瀬先生はプロフィールを見るとわかるように相当な変わり者みたいで、「開業医は不必要」「脱病院化社会」と言ったことを提唱している医師です。
医者としてだけではなく、マーケッターとしても有能な方で、視野が広く大きい先生です。
長くなりますが下記は僕が重要だと思った所を、牧瀬先生のホームページから抜粋したものです。
先が見える治療
「昨年の8月までは大学病院でキンダベート(顔)、リドメックス1・ワセリン2の混合(体)、アンテベート1・ワセリン2の混合(体のひどいところ)を処方されていたのですが、 ただ渡されるだけの先が見えない状態が何年も続いていたこともあり、漢方の先生に相談し脱ステロイドを試みたものの、半年たった現在行き詰まっています」
つまり、先が見えないのです。
しかし、あきらめないでください。ここに書かれている食事療法、サプリメント、解毒方法、ちょっとした生活習慣の工夫で、必ず先は見えてきます。
そして、脱ステロイドに固執しなくても、自然にステロイド軟膏を使わずにすむようになってくるのです。
と言った言葉がアトピー患者さんには何よりの励ましになるのではないでしょうか。
リノール酸はサフラワー油(べに花油)、サンフラワー油(ひまわり油)、大豆油、コーン油、コットンシード・オイル(綿実油)、 ゴマ油、落花生油、小麦胚芽油、月見草油、グレイプシード・オイルといった植物油に多く含まれる不飽和脂肪酸です。
このリノール酸がコレステロールを下げ健康にいいといわれ、大量に消費されるようになりました。 特に1960年代、つまり50年ほど前、動物性脂肪のバターやラードをやめて、植物油やマーガリンにしようという‘リノール酸’神話が生まれたのです。
現代工業化先進国の人間のリノール酸摂取は、 必要量の10倍にもなっています。日本人の場合、多少それよりもましですが、日に2グラムで十分なところをその5倍はとっているのです。
オメガ3系列のα-リノレン酸から良性エイコサノイドが、オメガ6系列のリノール酸からアラキドン酸を経て悪性エイコサノイドが代謝されてくる、ということだけ覚えておいて下さい(下図を参照)。これがキーポイントです。
そこで、細胞膜に蓄積されたリノール酸は、ガンマリノレン酸を経てアラキドン酸に変化し、それがさらに悪性のエイコサノイドの方に属するプロスタグランジンやロイコトリエンへと代謝され、人体はわずかな刺激にも過剰に反応してしまうのです。
いいかえれば、最近、特に増えてきたアレルギー疾患は、細胞膜に過剰に蓄積されたアラキドン酸が原因なのです。
これが、アトピー性皮膚炎や喘息、花粉症が、急増している大きな原因の一つなのです。国が豊かになり食生活が洋風になるにつれて、アトピーが増えてきているのです。
http://www.drmakise.com/atopy/atopy7-4.cfm
したがって、アトピーを本気で治そうと思うなら、日本の本来の伝統的な食事にもどり、洋食に多い肉・乳製品はとらないことです。動物性の脂肪・タンパク質は日本人のアトピーをほぼ100%悪化させます。
しかし、マグロ、カツオ、サバ、サンマ、イワシなどの青魚は、特に重症のアトピー患者さんにはあまりすすめません。
なぜなら、魚油はヒスチジンという必須アミノ酸を多く含んでおり、それは痒み(かゆみ)をおこすヒスタミンの前駆物質であるからです。そして、ヒスチジンは亜鉛を体外に排泄する作用があります。亜鉛は皮膚にとって非常に重要なミネラルです。
つまり、簡単にいえば、ある程度、非衛生的な環境で育った子供の方が、アトピーになりにくいということなのです。
本当に賢い親たちは直感的にそれを知っており、ある程度子供を突き放して、抗生物質もできるだけ使わないで成長を見守ってきたのですが、 医薬品を処方しなければ経営困難に追い込まれる医者たちのために、過剰なまでに『抗菌』が大手を振ってまかり通っているのです。
そもそも、アトピーの診断基準は、「アトピー性皮膚炎は、増悪・寛解を繰返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ」であり、 アレルギー疾患とは定義されていません。おそらくTh1/Th2のバランスのくずれは、数割しか関与していないでしょう。
したがって、特にアジアにおいては、まず「油と余分なタンパク質」を解決することが必須です。 そして、次が「Th1/Th2のバランスの是正」なのです。
また、床をフローリングにしたり、ダニのつかない布団を購入したり、アトピーに効くという遠方の温泉に行ったり、50万円もする高額な浄水器を取付けたりするのは、 あなたが大金持ちでないかぎり、最後の最後にしてください。その前にアトピーはきっと<9割>治っています。
絶対に、無茶な脱ステロイドを試みてはいけません。
花粉症の薬とも似てる
花粉症に出される薬も結局は同じですよね。
根本的な解決法は全く指導されずに、毎年病院へ行けば症状を抑える薬だけくれると。
そこで、けっこうひどい花粉症の僕は数年前から本格的に生活を改善しました。
オメガ3を摂取し、家の油はオリーブオイル(兼業主夫です)、乳酸菌を摂取し、体にいい食べ物を取り続けることによって、かなり花粉症を改善(自分と子供)することに成功しました。
もちろん、生活の改善も完璧にはできてませんが、花粉症も炎症系の過敏さ(バランスの悪さ)が問題というのはアトピーと同じです。
ですから、きっとアトピーも根本的なところから改善していけば、表に出てくる症状も改善されるはずです。
そしてようやくマヌカハニー
マヌカハニー(ニュージーランドだけで採れるはちみつ)がアトピーの改善に貢献できる可能性があるのは、スキンケアの部分ですね。
以下はマヌカハニーの本からの引用です。
アトピー性皮膚炎をはじめとする皮膚炎全般に対しても、シリング酸メチルの抗酸化作用に基づく抗炎症作用を示すほか、炎症細胞の炎症部位への浸潤を抑制する作用もあります。
ニュージーランドでは怪我や火傷をしたときに、その傷口にマヌカハニーを塗り、ガーゼをしておきます。
通常のはちみつの抗菌成分は傷口の組織の酵素カタラーゼによって分解されてしまいますが、MGOは分解されません。
マヌカハニーは、傷の感染症の一般的な病原菌である大腸菌と黄色ブドウ球菌に対して、他のハチミツよりほぼ2倍の効果があることがわかっています。
高い糖濃度による浸透圧で組織液を表出化するため、治療後のくぼみもなく傷口をキレイに治療できるのです。
城文子(2012)『マヌカハニーの秘密』アイシーメディティックスより
上記のような効果も期待できますし、マヌカハニーは保湿効果も高いです。
さらに、「はちみつ姉妹」の妹さんの皮膚の症状が落ち着いたというのは「マヌカハニーがアトピーのスキンケアに効果がある人もいる」ということを示唆していると思います。
http://vitaminef.jp/lifestyle/22663/
「はちみつ姉妹」は「はちみつ姉妹」になる前から、アーユルヴェーダとか自然療法を勉強し実践していた人たちです。
ですから、生活の改善はある程度できていたところへ、スキンケアとしての「はちみつ」が当たったということでしょうか。
マヌカハニーとアトピーまとめ
アトピーの根本的な解決法は「生活の改善(主に食べ物)」だと思いますが、スキンケアの一環としてマヌカハニーは可能性があると思います。
何より、天然の素材というのは「人間は本来自然の中で創られた」という言葉が好きな人にとっては、惹かれる言葉ですよね。
アトピー治療も一筋縄ではいかなさそうですが、この記事がアトピー改善のなんらかのお役に立てれば幸いです。
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